2010年8月23日月曜日

「龍馬の写真」について

★参考図書★
「上野彦馬歴史写真集成 馬場章 編者 (渡辺出版発行)2006.7」(G本)
「日本の写真家1 上野彦馬と幕末の写真家たち 木下直之 資料篇 (岩波書店発行)1997.9」(H本)
「坂本龍馬写真集 宮地佐一郎著(新人物往来社)1989.1」(L本)
「幕末・明治古写真帖 菅 英志発行者(新人物往来社発行)2003.3」(M本)
「お龍 植松三十里著 (新人物往来社)2008.3」(N本)

L本(P259)によると
龍馬の現存する写真(1989.1月出版当時)は下記9種類あるそうです。(括弧内は管理人の選択)
1.卓子台によって懐手の立ち姿の写真。慶応2年頃、長崎で上野彦馬撮影。(P225,No409)
2.長刀をたばさんで椅子に腰掛けやや横向きの姿の写真。三吉家の御子孫所蔵。(P4,No10)
3.文久2年(1862年)下関か萩で撮ったといわれる最も若い時の写真。(P226,No412)
4.上半身のもの。寺田屋お登勢さんの御子孫所蔵。(P222-223?)
5.上半身のもの。京都霊山歴史館所蔵。(P226,No410)
6.上半身のもの。高知秦家所蔵 慶応弐年壱月長崎上野彦馬撮影。(P1,No1)
7.「Japan Shyashinshi」の刻字のあるもの。京都井口家所蔵。(P226,No411)
8.龍馬と伊藤助太夫・その使用人三人が座った写真。慶応年間長崎で撮影。伊藤家御子孫所蔵。(P3,No8)
9.海援隊士と一緒に6人で撮った写真。(P227,No413)

また、P86には「海舟を囲む龍馬写真」を新出写真とし、後考に委ねたいと書いておられます。

上記L本にない写真がM本の表紙にあります。
龍馬が縁台に腰掛けた写真が掲載されています。慶応2年(3年?)10月末 福井で撮影されたといわれているそうです。

N本(P132-133)には(括弧内のナンバーは管理人が上の写真から推測)
龍馬がお龍さんに上野彦馬の店で撮ってきた4枚の写真を渡し、好きな写真を選ばせています。
一枚は亀山社中の仲間6人で撮った写真(9)、龍馬一人の立ち姿の写真(1)、一人で椅子に腰掛けた写真(2)、胸から上の写真(6)の4枚です。
お龍さんは胸から上の写真(5or6?)を選んでいます。この本の後方には、姉乙女さんの所に立ち姿の写真(1)があったと書かれていました。

H本(P5)には
立ち姿の写真(1)が掲載されています。1866年撮影。

G本(P19)には
椅子に腰掛けた写真(2)が掲載されています。これは1867.1月に撮影されたものと推測され、三吉慎蔵が龍馬から譲り受けたといわれています。


上記、「龍馬の写真」をご覧になりたい方の参考になれば幸いです。
尚、括弧内の写真のナンバーは管理人の推測であります。間違いなどお気づきの方、ご指導いただけると幸いです。

坂本龍馬ゆかりの地鹿児島もご覧くださりませ。